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枇杷の木と、黄色い鶏冠の白い鳥

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子どもの頃、うちの近くに大きな枇杷(びわ)の木がありました。
その木にはたくさんの鳥たちがやってきて、にぎやかな声が朝の空気に響いていたのを覚えています。

スズメやムクドリ、小さな鳥たちのさえずりに混じって、ある年から、見慣れない鳥が現れるようになりました。


鳴き声が「ギャーギャー」って、ちょっと怖い…

その鳥は、ほかの鳥とはまったく違いました。
白い羽に、黄色い鶏冠。
そしてなにより、ものすごく大きな声で「ギャーギャー!!」と鳴くんです。

見た目もちょっと迫力があるし、鳴き声も強烈で…。
子どもだった私は、びっくりするやら怖いやらで、少し離れたところからこっそり見ていました。

あの鳥はいったい何者なんだろう?
周りの大人もよくわかっていなかったし、どこから来たのかもわからない。
だからなおさら、ちょっとした“都市伝説”みたいな存在に思えていたのかもしれません。


名前は「コカトゥー」だった

大人になってから、ふとその鳥のことを思い出して調べてみると、おそらくあれは「コカトゥー(Cockatoo)」というオウムの仲間だとわかりました。

白い羽と黄色い鶏冠。
そして、あの独特の鳴き声。
飼い鳥として人気があるけれど、声がとにかく大きいことで有名な種類です。

きっと誰かが飼っていた鳥が逃げ出して、自由に飛んでいたのかもしれません。
当時はただただ「こわい鳥が来た!」と思っていたけれど、今思えば、あの鳥もきっと何かを探して飛んでいたんでしょうね。


怖かった記憶も、音と一緒に残ってる

あの頃の記憶を思い返すと、風にそよぐ枇杷の葉の音や、鳥たちの鳴き声がよみがえってきます。

そして、あの「ギャーギャー!」という強烈な声も、不思議と心に残っているんです。
少し怖くて、でもなんとなく気になって、つい見てしまったあの時間。

今はそんな音の記憶も、子どもの頃の自然のひとコマとして、なんだか愛おしく感じるようになりました。

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音の記憶を、BGMにも少しだけ

自然の音をテーマにしたBGMを作るようになって、
あのときの音たちも、いつかどこかで表現できたらいいなと思うようになりました。

風の音、葉のざわめき、遠くの鳥の声。
そこに、ほんの少しだけ不思議な、聞きなれない音が混ざっていたら…
それは、もしかしたら昔出会った「白い鳥」かもしれません。


おわりに

子どもの頃には、少し怖かったり、不思議だったりする出来事がたくさんありました。
でも、そんな記憶こそが、その季節の空気や音を、今の私たちの中に残してくれているのかもしれません。

季節の移り変わりとともに、また新しい音と出会えますように。

ーseasundiary🌙

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